前回で「サロンのカラーとホームカラー」の項目は終わりだったのですが,ちょっと思い出した事がありましたので追記させて頂きます
先日、実際に当サロンで起きた出来事なのですが、いつも通りヘアカラーを施術し、仕上がりを見てみれば、分け目と生え際の一部が黒い事に・・・ 最初は薬剤の塗布ムラか、混ぜムラの所為かと思いましたが、それならば他の箇所にもあってもいいはず それ以外の場所はキレイの染まっているのに、その部分だけなぜか黒・・・いや、 灰色?・・・むしろ銀色?! お客様が、もしかして・・・と仰ったのでお話をお伺いしたところ、分け目と生え際の部分の白髪が気になり、2,3週間前にセルフカラーをされたとのこと そういったことは珍しくはないのですが、こんな仕上がりになる事は初めての経験です 普通のホームカラー剤でカラーをしたのであれば、こんな状態になるはずもなく、どんな薬なのかをお聞きしたら、「太陽の光に当たれば発色する薬剤」とのお答え これを聞いてピーン!ときました 「硝酸銀」の存在に・・・ しかし硝酸銀の入っているカラー剤なんて今時売っているのかなぁ、と調べたところ、最近ネットやTVで出回っているようです 感光性ヘアクリームのような商品です クリーム状のもので、太陽光にあたって発色する毛染め 髪や頭皮を傷めない、シャンプーなどの手間がかからない、色落ちしないなどとメリットもうたわれています なぜ太陽の光で髪の毛が染まるのでしょうか それは前述した「硝酸銀」です 徐々に白髪が染まるというようなホームカラー剤には、大概硝酸銀が含まれています。 硝酸銀は光にあたると黒色の金属銀に変化し、この黒色金属銀が髪に含まれるイオウ成分と反応しあって髪を染めていく仕組みです 手軽さにおいては、他のホームカラーの中でも最もお手軽なものではないかと思います しかし、サロンでカラーをする上で、もっとも厄介な存在です そのようなカラー剤を使用した後に、通常のカラー剤を重ねると、カラー剤に必ず含まれているジアミンやアンモニアに反応して、どんな色味のカラーをしても緑色やグレーに発色したり白くなったりしてしまいます ジアミンの入っていないブリーチ剤で除去しようとしても、硝酸銀がとれないほどしつこく残ります 対処方法としては ・カラーの明度を地毛並みに暗くする ・マニキュアのみで施術する メーカーさんに問い合わせても上記の手段しかないそうです しかも事前にそのようなカラー剤で施術したことを分かっていれば、まだ上記の手段がとれますが、残念ながらぱっと見た目では私達プロの美容師でも、硝酸銀で染めてある毛の見分けはほとんど出来ないと言っていいです どうしてもホームカラーをされるお客様 カラー剤は通常どんな明るさでも、白髪染めでも、1剤2剤とに種類の薬液を混ぜる二浴式になっているものがほとんどです 一種類の薬だけ(一浴式)なのはヘアマニキュアくらいです 上記に当てはまらない薬剤、太陽の光で〜なんて謳っている薬剤をどうかご使用にならないよう、お願いいたします 今後その薬剤でしかカラーをしないと決めている方は構いませんが・・・ 冒頭に登場したお客様は、その後私がカラーメーカーさんに問い合わせをしたり、情報を集めて、3回ほどあらゆる手段をもちいて、やっと少し目立ちにくくなった状態までこぎつけました しかし、今後も硝酸銀が残っている箇所はカラー剤をつけることができないので、その部分だけ別の施術をするという、手間、時間、料金がよりかかる結果となってしまいました 実際成分がわからない薬剤を使うということはかなり危険なことだと思います 気をつけて下さいね こちらにもこんな事が書かれていますね ↓ 近年、酢酸鉛や硝酸銀を用いた新しいタイプのヘアカラーが販売されているが、一部の製品には安全性に問題があるとされ、厚生労働省から通知が出されている。 ・名古屋、栄の美容室 dwarf http://www.dwarf.jp/ ・デザイナーコンドウのBlog http://kamikiri.exblog.jp ・デザイナー ナツミのBlog http://otibi.exblog.jp/ by d-beauty | 2010-06-11 15:46 | カラー
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